【コラム】恐ろしい術後性上顎嚢胞

 

 読んで字の如く歯の根の治療(抜髄)をしたため、上顎洞に嚢胞ができる人工的な病気です。上顎洞とは副鼻腔の一つで脳への衝撃軽減をも司る顎顔面の空洞で、上の歯は上顎洞に接しており術後、歯を通して上顎洞に菌が入ると嚢胞ができます。嚢胞があるのに無症状の人もいます。重症の場合はボクシング選手の試合後のような顔貌になったり、がん化することもあるのです。この上顎洞嚢胞にならないようにするには根の治療(抜髄)に安易に同意しないことです。下顎の歯も同様です。根の治療をした歯は大きく削られて確実に弱くなり、約7割が再度の根の治療になってしまいます。ですから歯は極力削らない方がいいのです。歯の痛みの原因は菌なので、薬で殺菌をして歯の神経を保存しながら処置をするべきです。
 当院は神経を保存する治療法の一つである3MIX-MP法®の認定歯科医院です。http://www.3mix-mp.com参照。
(マイタウン 2018年9月15日号掲載)