【コラム】歯を抜いたり削ったりしてはいけない(13)

 

 「神経を取ったのに痛みが取れない」「神経が無い歯なのに腫れている」という主訴で来院する人がたくさんいます。過去に神経を取った歯は本来の機能を失うので、このような症状になっても何ら不思議はありません。歯の神経を取ることでその時の「しみる」痛み症状はなくなります。治療法は大きく削り、リーマーとファイルという器具で根管を拡大し、取りきれない神経を殺す薬を何回か替えて、ガッタパーチャという人工神経を入れて土台を作り、冠を製作して終了と言いたいのですが、前述したような理由で7割近くが再治療になっています。再治療を繰り返すことで、歯は薄くなり抜歯をされているのです。歯は普通に食生活をしているだけで磨り減るので、極力削らないようにして、体内にあたる神経は全力で保存するようにしなければいけません。私の所では3MIX︱MP法®を主体とした治療で神経を保存しています。詳細はhttp://www.3mix-mp.com参照。

(マイタウン 2019年8月1日号掲載)