【コラム】インプラントは人工の釘ネジ

 

 人工物を体内に入れる場合には、技術・設備・メンテナンスが大切です。歯科で使用するインプラントは保険適用外となります。下記の理由から、当院ではインプラントを行っていません。(1)CTや手術室がない。(2)長期的(30年以上)なメンテナンスができない。(3)そもそもインプラントは生まれつき歯がない人のために開発されたものなので、抜歯してインプラントにした方が良いと言われた患者さんのQOL(生活の質)向上の期待は小さい。(4)国民生活センターよりインプラント学会が2度も注意喚起を受けている。(5)2018年度、アメリカ合衆国においては11万7202件もの有害事象が報告されている。(6)抜歯宣告された症例のほとんどが保険治療で治せる。よって体にあまり良くないインプラントは行っていません。インプラントが必要な患者さんは極めて少数です。当院では、セカンドオピニオンも行っています。
(マイタウン 2019年9月15日号掲載)