【コラム】インプラントは所詮人工物(1)
私が卒業した平成3年の時に、恩師である久米川正好教授(当時、骨学のトップクラスの研究をしていた先生)から、「インプラントは人工物でとても危険である。口腔内に使うものは他の部位に使うものと違い一部が外に出ている。生まれつき歯がない人に限り致し方なく行うものなので、開業医になるなら行わないようにしなさい」と指導を受けました。
それから30年近くが過ぎましたが、私の所ではインプラントが必要な患者さんはあまりいません。なぜなら自分の歯があるからです。しっかりと治すのでインプラントは行いません。年間に数千本も行なっている医院から転院して来た患者さんも診ましたが、上手くできているとは言えません。またインプラントにしたことで困っている患者さんもたくさんいます。長期的な管理が必要になりますから、クリニックレベルで施術をすることは非常に危険だと思います。
(MYTOWN SHINYURI 2021年2月号掲載)