【コラム】日本人の歯周病成人罹患率は約8割 (2)
歯周病が軽症(毎回ではない軽い出血、弱い口臭、薄い歯石)の場合は、歯科医院でのメンテナンスや自宅での正しいブラッシングで十分です。多くの人がこの軽症に当たります。私も年に1〜2回程度は歯科衛生士さんに歯石取りをお願いしています。
中度(毎回出血、強い口臭、厚い歯石)や強度(強い口臭や出血、厚い歯石に加え、歯はグラグラで今にも抜けそう、食事をしただけで歯が抜けた、歯垢が常に付着)の場合には、歯科医院での外科手術や頻繁なメンテナンス、生活習慣の改善なとが必要になります。
このような歯周病が、歯の喪失原因の第1位です。歯は一つでも失うとバランスを崩し、別の歯を失う原因にもなります。「歯は健康の一丁目」といわれ、食べるという行為により生命維持の一端を担っています。食べられるという当たり前のことができなくなってからでは遅いのです。当院では自分の歯で好きな物が食べられる幸せのお手伝いをしています。
(MYTOWN SHINYURI 2022年8月号掲載)